社長ブログ

2014.11.24

IT初心者がITシステムを構築するのは難しいのか?

 今回は、「IT初心者がITシステムを構築することは難しいのか?」「その問題点は?」というお話をしたいと思います。

昔、ITシステムは、バッチ処理(データをまとめて処理する方式)が中心だったために、汎用機(いわゆる大型コンピュータと呼ばれるコンピュータ)用に、システムエンジニアやプログラマーと呼ばれる専門家がシステム開発をして、オペレータと呼ばれるコンピュータ運用の専門家が運用をするという分業体制でした。

もちろん、今でも、銀行や保険会社などのように大量データを扱うような場合は、そのような形での運用となりますが、今やコンピュータの性能が飛躍的に向上し、運用がそれぞれの部門に任せられるようになってくると、運用もオペレータから一般ユーザ(IT専門家でない皆様方)に移管されるようになってきました。

一般ユーザもパソコンの普及に伴い、文書作成ソフトや表計算ソフトでパソコンを使う機会も多くなり、インターネットの普及で、ITに関する知識も得ることができるようになりました。スマホの普及もその一翼を担っています。

一般ユーザの中でも、パワーユーザと呼ばれる優れたITリテラシーを持った人たちも出てきました。場合によっては、IT専門家の知識を凌駕する人たちもいるほどです。

ITシステムを構築する為のツール(FileMakerなど)も初心者でも可能なものも数多くリリースされています。ですから、初心者でもITシステムを構築するのは容易になったと言えます。ITシステムでも単純なものであれば初心者でも十分構築が可能だと思います。

ただし、注意しないといけないこともあります。
IT専門家でない方は、ITシステム構築の基本の部分をご存知ないかもしれません。IT専門家なら当然考える、システムの拡張性、保守性、安全性などのことが抜けてしまうケースが考えられます。データベースの設計もそれなりの考え方があります。

例えば、システムを構築した人しかメンテナンスできないシステムだったら、その人がある日突然いなくなったらどうなるでしょう?大変なことになりますよね・・・

結論としては、初心者でもITシステムを構築することは可能ですが、必ずIT専門家のアドバイスを受けて、ITシステム構築の基本を押さえて構築した方がよいということです。

私は、EUC(End User Computing)を推奨しているので、どんどん一般ユーザの方に、自社のITシステムの構築をしていただきたいと思っています。それにはちゃんとIT専門家のアドバイスを受けるということが重要です!

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