社長ブログ

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2015.10.19

IT資産の棚卸しをしていますか?

こんにちは、オフィス・イーユーシーの池本です。
今日は、「IT資産の棚卸し」について書きたいと思います。

在庫管理をする時、定期的に商品の在庫数を数えて、売上に対応する商品原価を把握するのが棚卸しですが、IT資産についても定期的に棚卸しをして、そのすべての費用を把握することをお勧めします。

サーバ、パソコン、プリンタ、ルータなどのハードウェア資産、パッケージソフトや開発したITシステムなどのソフトウェア資産、運用・保守費用を定期的に調査して、現在使われていない機器やソフトを洗い出すことで不要なコストを削減できます。

この時に大事なのは、次の視点です。
・いつのタイミングでリプレースするべきか?
・本当に有効活用されているか?(利用されていないとしたらその原因は?)
・適正に配備されているか?(過剰 or 不足)
・もっとコストが安いサービスにリプレースできないか?

使っていないIT資産は、無駄なコストです。特に有効に使われていないITシステムは、業務の妨げになる可能性もあります。

使われていない理由を調査して、対応できるのであれば、システム改修などの手を打つことが必要です。
システム改修に費用がかかりすぎるなどの理由でそのまま使い続けるというのはあり得ない判断ですが、そんなあり得ないことをしている会社が現実には多いことに驚かせられます。

定期的に、IT資産の棚卸しを上記の視点で実施することで、ITの活用状況の確認と見直しをすることが、ITを有効活用することに繋がります。

ぜひ、定期的なIT資産の棚卸しを実施してみてください。

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2015.10.04

クラウドサービスの利用動向についての考察

 こんにちは。オフィス・イーユーシーの池本です。
今回は、クラウドサービスの利用動向についての考察とクラウドサービス導入時の注意点の説明をします。

国内におけるクラウドサービスの導入状況を見ると、資本金50億円以上の企業では5割の企業が導入しており、資本金1000万円未満でも3割の企業が導入しています。全体的に見ると、平成24年末(28.2%)から25年末(33.1%)にかけて4.9ポイント上昇しています。(データソースは総務省の平成26年版情報通信白書)

業種別にみると、金融・保険業が最も多く、次いでサービス業・その他、建設業、卸売・小売業となっています。

では、クラウドサービスを導入した理由は何でしょう?以下がその理由のトップ10です。
①資産、保守体制を社内に持つ必要がないから
②初期導入コストが安価だったから
③どこでもサービスを利用できるから
④既存システムよりもコストが安いから
⑤安定運用、可用性が高くなるから(アベイラビリティ)
⑥システムの容量の変更などが迅速に対応できるから
⑦機器を選ばずに同様のサービスを利用できるから
⑧サービスの信頼性が高いから
⑨情報漏えい等に対するセキュリティが高くなるから
⑩システムの拡張性が高いから(スケーラビリティ)

主に機能面やコスト面の理由が挙げられています。

さて、逆にクラウドを導入しない理由は何でしょう。以下がその理由のトップ10です。
①必要がない
②情報漏洩などセキュリティに不安がある
③クラウドの導入に伴う既存システムの改修コストが大きい
④メリットが分からない、判断できない
⑤ネットワークの安定性に対する不安がある
⑥通信費用がかさむ
⑦ニーズに応じたアプリケーションのカスタマイズができない
⑧クラウドの導入によって自社コンプライアンスに支障をきたす
⑨法制度が整っていない
⑩その他

特徴的なのは、「必要がない」(42.8%)という理由です。次いで、「情報漏洩などセキュリティに不安がある」(37.4%)、「クラウドの導入に伴う既存システムの改修コストが大きい」(22.9%)です。

合わせて考えると、クラウド導入企業は、時間と費用面でのメリットを重視しており、その恩恵を享受していると言えます。

反面、クラウドを導入していない企業は、クラウド導入の必要性に疑問を感じており、セキュリティ面での運用不安を感じているのではないでしょうか?

ただ、5割もの大手企業がクラウドを導入している現実を考えると、必要性への疑問やセキュリティへの不安は、ある意味、漠然としたものではないでしょうか?実際に、導入しても本当にメリットが無かったらこれほどクラウドが普及することはないはずです。

また、大手企業がクラウドを採用する理由の根源は、コストセーブだけでなく、スピードではないでしょうか?

毎年のように、ハードウェアのリプレースに費用・人員・時間を費やすのをやめたいというのは当然の論理です。それだけでなく、経営スピードを迅速化するという命題を実現するためにクラウドは大きなメリットがあるのでしょう。

さて、クラウドは大手企業だけでなく、中小企業、零細企業にも当然、同様のメリットがあります。
しかも、小さな企業ほど、大手企業のように、昔からの大規模なシステムをクラウドに置き換えなければならないというシガラミは少ないでしょうから、そのメリットをすぐにでも享受できるのです。

それから、クラウド導入にあたっての注意点をいくつかご説明します。
①クラウドサービスは信頼できる業者のものを使う。(セキュリティや運用面)
②業務パッケージ以上にシステムのカスタマイズはできないことを考慮する。
③クラウドサービスと内製システム(自社で開発したシステム)との連携を考慮する。
④データのバックアップは自社でも実施する。

ぜひ、上記注意点を考慮の上、中小企業、零細企業でも、クラウドの導入を前向きにご検討ください。

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