社長ブログ
2015.09.12
情報活用力を鍛えよう!
こんにちは。オフィス・イーユーシーの池本です。
今日は、情報活用力(情報リテラシー)のことを書きたいと思います。
「情報活用力」とは、大雑把に言うと、「情報を自己の目的に適合するように使用できる能力」のことです。
もう少し掘り下げて言うと、「自己が必要とする情報を探し出し、加工・保管して、自己の目的に利用できる能力」です。
では、「情報を探し出す」とは、どういうことを指すのでしょう。
情報ソースとしては、インターネットの仮想空間に散在している雑多な情報、図書館などの公的なデータベース、社内の業務システムや情報システム内のデータベース、取引先とのデータ交換のデータ、社内のファイルサーバ内の共有ファイル、自分のPC内、会社の同僚との会話、呑み屋での会話などいろいろな場所に情報は存在します。
ここで注意したいのは、「情報」と「データ」は違うということです。自己にとって意味のない「データ」は「情報」とは言えないのです。自分がある目的で収集した意味のあるデータこそが情報なのです。
中には収集している段階では単なるデータに過ぎなくても集計した結果、ある意味をもって有効な情報になることもあります。
また、インターネットで探せるデータを盲目的に信じることはできません。それはとても危険なことです。
あくまで、その内容が正しいと言い切るには複数のエビデンス(証拠)が必要です。そのことを探すことも情報活用力なのです。
そして、「探し出した情報を自分の目的のために加工して利用する」ということですが、顧客の売上データを例にとると、立場によって必要な情報も違うことがわかります。
【社長】
・売上予実対比表
・顧客別売上集計表
・商品別売上集計表
【営業部】
・顧客別商品別売上集計表
・営業担当者別売上集計表
【営業担当者】
・担当顧客別商品別集計表
・担当顧客別売上予実対比表
同じデータからも、このような多彩なレポートが必要となります。しかし、これらのレポートすべてをシステム部門が作るとしたら大変な労力と費用が必要です。
ここで、エンドユーザ・コンピューティングという考え方がでてきます。つまり、ユーザが自分でレポートを作るのです。エクセルのピボットテーブルの機能を使えば、クロス集計レポートは簡単にできます。
システム部門には、データベースから顧客データを取り出すことができるような環境を用意してもらい、レポートはユーザが加工するという形であればシステム部門も少ない労力で済みますし、ユーザも自分が必要な形のレポートを自分で作れるので、お互いにハッピーではないでしょうか?
さて、「情報活用力」に話を戻しますが、パソコンやインターネットの使い方だけでなく、目的のための「データ分析力」も大事です。
「データ分析力」とは、そこにあるデータを読み取り、その裏にある事実に気が付く能力です。このことは、ビッグデータの活用にも繋がっていくので、とても重要です。
さぁ、情報活用力を高めて、エンドユーザ・コンピューティングを推進していきましょう。きっと、御社のビジネスの活性化に繋がる筈です!