社長ブログ
2014.05.26
小さな会社のITの取り組み方
今日は小さな会社のITの取り組み方について書きたいと思います。
(ここでいう小さな会社というのは、システム部門を持たない、従業員数も10人~20人程度の会社やお店を想定しています。)
まず、大きな会社との違いを簡単に見ていきましょう。
【人=組織面】
大きな会社:IT専門の部署を持っており、IT専門家に社内のIT支援を受けられる。
小さな会社:IT専門家はいないか、いても専任ではないので、社内のIT支援は殆ど受けられない。
【物=ITシステム】
大きな会社:大規模なカスタマイズされたITシステムを所有し、業務や経営分析で利用されている。
小さな会社:PCは数台導入されているが、ITシステムはパッケージをそのまま利用している。
【金=IT投資】
大きな会社:昨今、IT投資も縮小しているとはいえ、年間数千万円規模の新規のIT投資をしている。
小さな会社:年間で数十~数百万円程度のIT投資をしているが、新規のIT投資は殆どしない。
このように小さな会社では大きな会社に比べて、ITに関して消極的な利用しかできない状況だと言えると思います。
では、なぜ、そのように経営者は判断するのでしょうか?考えられることを以下に整理してみましょう。
・IT投資は高い?(大規模なシステムの開発をすればそれなりに費用はかかります。ITに限りません。)
・ITは難しい?(これは個人の感じ方なのですが、それよりITの有用性を理解すべきだと思います。)
・投資に対してIT導入の効果は少ない?(ITは万能ではなく、利用目的に応じてIT投資をすべきです。)
要するに、経営者の立場からは「コストパフォーマンスの悪いものに投資をしたくない」という想いがIT投資に消極的になっていると考えられます。
さて、IT投資は本当にコストパフォーマンスが悪いのでしょうか?
本来、ITというものは人間の能力を補完する技術です。大量のデータを計算したり、必要なデータをすぐに抽出したり、記録したりするものです。
「コンピュータ、使わなければただの箱」という川柳が一時流行りましたが、極端に言えば同じ状況があるのではないでしょうか?「コンピュータ、使えなければただの箱」とも言えます。
つまり、コンピュータを導入したからといって、目的に応じて有効活用されていなければ、うまく機能しません。大きな会社では、IT専門家のアドバイスを受けることができますが、小さな会社では、IT専門家不在でITの有効活用ができていないのが実情だと思います。
さて、IT有効活用ができるとどんないいことがあるのでしょう?一例として次のようなことが考えられます。
◎エクセルで管理していた顧客情報をデータベース化した場合
→顧客データを一元管理できるようになって、情報が古かったなどのトラブルがなくなる。
→顧客別の売り上げ情報と紐づけて、以前より踏み込んだ顧客管理ができるようになる。
→顧客別の取引き情報と紐づけて、顧客対応できるので、顧客満足度が向上する。
◎パッケージソフトのデータ取り込み機能でデータを一括入力した場合
→1件ずつ手入力していたデータをエクセルで作成して一括入力することで時がの大幅短縮する。
→別のシステムで入力していたものと同じようなデータを再入力しなくて済む。
◎経理パッケージソフトをクラウドサービスにした場合
→経理パッケージソフトを毎年バージョンアップする手間と費用が掛からない。(※毎月費用は必要)
◎ホームページ作成・運用をクラウド型CMSサービスにした場合
→専門業者にホームページ更新を依頼しなくとも自分で更新できるので費用がかなり安くなる。
ざっと、小さな会社のITの取り組み方への提言を書きましたが、もっといろいろとお知りになりたい場合は、弊社で無料相談を承っておりますので、お気軽にお申し込みください。