社長ブログ
2014.11.18
業務パッケージを導入する時に考慮すべきこと
今回は、「業務パッケージ」を導入する時に考慮すべきことについて書きます。
「販売管理」、「顧客管理」、「在庫管理」、「給与管理」、「会計」など様々な「業務パッケージ」が世の中に出回っています。「業務パッケージ」は、自社専用に一から作るより価格が安く、早く運用を開始できるというメリットがありますが、安易に導入すると思わぬ落とし穴が存在します・・・
まず、業務パッケージを導入する場合に考慮すべきポイントを以下に書きます。
◎【機能性】~自社の業務にあった機能をもっているかです。たとえ、パッケージにある機能がなくとも自社の業務をパッケージの機能に合わせられればOKです。
○【操作性】~直感的に使いにくいもの・メニュー構成がわかりにくいものは避けた方が無難です。操作ミスなど運用に関わってくるからです。
○【データ容量】~そのパッケージで想定しているデータ量が自社のデータ量(現在と将来も含めて)を扱えるかです。すぐにパンクしそうであれば、余裕のある別のパッケージにしましょう。
◎【拡張性】~CSV形式などで外部にデータを書き出したり、逆に外部からデータを読み込める機能があると、他のシステムと連動できます。また、パッケージにない帳票などを自分で作成したりできるほか、将来的に別のシステムにリプレースする時にシステム内のデータを取り出すという点では重要なポイントです。
◎【保守性】~データをバックアップしたり、リストア(戻すということ)したりができないと、困ったことになります。例えば、パソコンがクラッシュした時に、バックアップをUSBなどの別のメディアに取っておけば、別のパソコンにパッケージをインストールして、データをリストアすれば運用を継続できますが、それができなければどうなるかを想像しただけで大変です・・・
○【価格】~全ての考慮点を検討して、総合的に見て決めましょう。間違っても、単に安いというだけで選んではいけません。逆に高くつくかも知れません・・・
さて、パッケージ導入時の考慮点はご理解いただけたと思いますが、最初に「安易に導入すると思わぬ落とし穴が存在します」と申し上げたように、これらの考慮点から外れた業務パッケージはいろいろな問題をはらんでいることがわかります。
上記の考慮点以外にも、「いつまでその業務パッケージを使うか?」ということもある程度想定しておいた方がよいでしょう。会社規模が大きくなってきて、その業務パッケージでは対応が難しくなるということも生じてきます。そうなる前に、別パッケージへのリプレースや自社開発を検討するようにした方がよいでしょう。
すでに、業務パッケージを導入されている会社もおありかと思いますが、もし、そのパッケージがこの考慮点から外れるようでしたら、いろいろなリスクがあることをご認識いただき、次に業務パッケージをリプレースする時には上記の考慮点をご参考にパッケージをお選びいただけたら幸いです。